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新ハイキングクラブ 「お山の教室」 実施報告

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「お山の教室」第2回 『新ハイキング山行のアドバイス
―装備、パッキングの仕方、ザックの背負い方、簡単な観展望気、歩き方の基本とマナー、新ハイ山行の申込み方法など―』

開催月日:2012/8/31(金) 18:30~
講師:上野和夫リーダー
場所:新ハイキング社

基本的考え方

  • 目的
    ハイキングや登山は自ら歩き、登って目的(頂上など)を達成する。
    そのために登山用具や装備が必要になる。
    中高年の場合(車の傾向と同じ)長い時間、長い距離を歩ける>重い荷物を背負う
  1. 基礎編
    ①登山用具(資料:本誌661号)
    ②装備(本部山行「やや健脚」の例)
    ③ウエア
    ④パッキングの仕方
    ⑤ザックの背負い方
  2. 歩き方―基本マナー―
    ①自分のペースではなくパーティーに合わせる
    ②自分の脚力を知る
    ③ストックの使い方―使いこなす
  3. 観天望気(資料:本誌673号)
    ①天気のクセを知る
    ②天気図の型、気圧配置
    ③天気図、気象情報に関心を持つ
  4. 新ハイ山行の申込(ハガキの記入について)
    ①氏名にフリガナ
    ②山行実績(判断の材料)
    ③初めての申込
    ④「定員あり」について

以上

レポート

8月31日(金)に現役リーダーであり且つ、新ハイキング社最新刊の『関東周辺やまなみ歩き』の著者のお一人の上野和夫さんが講師。新ハイキング社事務所において12名の参加者を得て開講。ご自身の山との出会いや学生時代の密度の濃い山の体験などに基づく実践的な講演内容。ご本人のザックの中味を公開し、必要最小限の装備内容にして身軽にすることが長時間歩く秘訣であることや、そのためのパッキングの仕方、観天望気や歩き方の基本、新ハイ山行の申込方法などをお話いただいた。Q&Aの時間の参加者からの質問にも丁寧に回答。新しく始める人への助言の知識が得られたようだ。話の中で紹介の本の贈呈もあり、リーダーとの距離がぐっと近くなったようだ。

講座の様子

ハイキング初心者へのアドバイス学のクイズ

講座を始めるに先立って、受講者の皆さんがどんなことをご存知かを知りたくクイズをさせていただきます。楽しんで回答してください。
どの問題には正解ができたか、どれには間違ったかを覚えて、今後の参考にして下さい。

第一問 11月の本部山行で奥多摩・高川山に参加するのに何を持っていくべきか相談を受けました。
アドバイスとして、正しいと思う項目に○をつけてください。(以下の設問も同様)
① 雨具・ライト・防寒具・非常食は必須。軽快に歩くため荷物は極力減らす。
② 奥多摩だからと軽く考えずに、軽アイゼンは必要だし、暑くなることもあるから半そでシャツも。 ×
③ 雨が降ったときのため、ザックカバー、レインウエアー、折り畳傘、スパッツ、速乾性のウエア着用。
解説
「11月の奥多摩」は微妙なところですが、軽アイゼンが必要なほどの雪には合うことはまずないでしょう。
雨具は必須ですが、天気予報を良くみてどの程度を持つか判断すれば良いでしょう。速乾性のウエアを着用しましょう。必要最低限のもの以外は行く山や季節によって、体力や経験(1つの用具をいろいろな用途に兼用して使う知恵)によって柔軟に変えて行きましょう。バス山行では、バスの中に入浴着替えなどを置いておくことができます。
第二問 パッキングの仕方についての助言として正しいのはどれでしょうか?
① 水は大切なのでザックの一番下と、脇ポケットに収納します。 ×
② 雨具は直ぐに取り出せるように一番上に常に入れておき、ザックカバーは常に掛けておきます。 ×
③ がんばっていることを周りの人にアッピールできるように、できるだけふわっと詰めなさい。 ×
解説
水は頻度の高いので脇ポケットやすぐ出しやすい所に収納します。雨具は晴天時には使用頻度が低いので一番底に入れます。ザックカバーは雨天時に掛けるだけでよい。ザックの中に隙間を作らないように少しきつ目に、背中に固い物が当たらないように入れ、自分が長時間でも背負って歩けるようにします。
第三問 ザックの背負い方として良いアドバイスはどれでしょう?
① できるだけ大き目のザックを背負うと重心が下がり安定しますよ。 ×
② 背中が暑くならない様に、隙間ができるように離して背負うと楽ですよ。 ×
③ 背中全体に重さが分散するように、背中にピタッとつけて背負うほうが長時間歩けますよ。
解説
ザックは自分に合うものを探し、円筒状に入れ重い物を下に入れすぎず平均化します。ザックは腰や肩などに集中的に負担しないように背中全体にピタッとつけてザックの上部は首の位置、底部も上げて背負います。重い物を下に入れすぎず、左右バランスを取ってパッキングが原則。感じる重さが全く違います。
第四問 杖・ストックの使い方で、適当と思われるのはどれでしょう
① 列を作って歩くときには、元気に後ろに跳ね返すように振って歩く。 ×
② 岩場なで使うことはかえって危険につながるので、収納する手間を惜しまない。
③ 杖は頼りになるので、歩き出しから解散までしっかり使用する。 ×
解説
ストックを持つと両手が使えない、ストック、特にダブルストックの使用はケガを負わせる危険性、登山道や高山植物などの自然保護面から考えるとお勧めしません。疲労軽減効果や膝の負担軽減があるので全面的に否定はしませんが、常に回りに配慮して使用するように心がけていただきたいものです。
第五問 天候の予想として正しいものはどれでしょう?
① 笠雲がかかり、朝焼けだったら天気は下り坂。雨になることを覚悟しなさい。
② 二つ玉低気圧のときは局地的に青空になってもその後天気は急激に崩れるので撤収しなさい。
③ 台湾坊主(東シナ海低気圧)が認められたら山行は中止、山中にいたら山小屋に避難すべし。
解説
基礎的な観天望気の知識はハイカーとしての基本のひとつだと考えてください。
特に身の危険に繋がるような悪天候の前触れや、典型的な天気図の見方は山屋としての常識です。
第六問 新ハイの山行申し込み往復はがきの記入方法についての助言で適当なのはどれでしょう
① 幾度か申込みをしている係宛なら緊急連絡先などは変わらないから書かなくても大丈夫。 ×
② 名前のフリガナはリーダーが保険の報告のためにも必要なので是非書きなさい。
③ 初めて申込の係宛の場合には受付可否が判断されるので最近の山行実績を必ず書きなさい。
解説
「新ハイキング」の山行計画の先頭ページに掲載の「参加申込要項」をよく読んでからお申込みください。
係りはたくさんの方からの受付を扱っていますので、申込みの都度必要項目は必ず記入をして下さい。
特に緊急連絡先などの記入がないと、万一の場合に的確な対応が取れないことになってしまいます。
初めて申込の係宛の場合には、足並みが揃うかの判断のために必要なので直近の山行実績は必ず書いてください。
 

ご苦労様でした。

以上

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