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「お山の教室」第23回 『デジタルカメラ入門:花の撮影学』

開催月日:5月15日(木)13:30~15:30(開場:13:00)
受講料:500円
講師:内田康男さん(新ハイカメラクラブ常任講師、元コニカ(株)開発技師長)
場所:板橋区ハイライフプラザ(JR埼京線板橋駅から徒歩1分) 略図は返信はがきに記載します
定員:30名

主な内容

今のデジカメは良くできているので、花を写すのに便利にできています。
講師が撮影した最近の花の写真(A4プリント)を作例として、その便利さをどう生かして美しい花の写真を撮るか、そのテクニックや、カメラの機材の使い方などを、見本を示しながら説明します。

写真には3種類あります。

  1. 人物の記念写真(自分のため)
    フルショットで「ハイ、チーズ!」と言ってシャッターを切る。
    (花ならば図鑑で名前を調べるために、葉や花のつき方なども写しておく)
  2. 美人のポートレート(花ならばその花の接写など)
  3. 大きく伸ばして写真展などに出展する。(創作的な写真)

この2段階までをわかりやすくプリントを示しながら説明する予定です。
終わってからもテーブルに展示して、ゆっくり見ていただきながら個別の質問などを受ける予定です。

レポート

1.花の撮影

(1)出来るだけ大きく写したい
取った花の名前を図鑑で調べる場合は、花の色、大きさ、形などが分かりやすいように写すと同時に葉も取り込んでおく必要がある。また、一輪だけでもいいし、バランスよく数輪並べて写すのもいい。更に近づいて、クローズアップするとか、蝶や蜂が蜜を吸っている瞬間を写すのも楽しい。そのためにはできるだけ花に近づくこと。最近のデジタルカメラは数センチまで近づくことができる。一眼レフカメラなら、接写専用のマクロレンズやフィルターをねじで取り付けるクローズアップレンズなどがある。

(2)便利な液晶ファインダー
背の低い花を写すとき、カメラを低く構えるのが難しい。その場合最近のデジタルカメラの液晶画面が角度を変えられるようになっている。このカメラを使えば、液晶画面を上から見るようにすれば、容易に低いカメラ位置での撮影ができる。

(3)ストロボの威力
美しい花が必ずしも明るい場所に咲いているとは限らない。暗い場所での花の撮影には、カメラに内蔵されているストロボを使うと便利である。ストロボを使う利点は、光量が十分なのでシャッター速度が速くなり手振れしない。またピントの合う深さが十分に深くなり、背景が黒くつぶれて花が浮き上がる効果を生む。

(4)ノイズの除去
多くの花の写真で改善したい点は、肝心の花の周辺に他の花や葉や枝などが写りこんでいて、それが花の美しさを邪魔していることである。ノイズを画面から無くすポイントは、花の背景までの距離を十分にとる。自分が撮影位置を少し動いて、画面からノイズが消える位置を探す。どうしても邪魔になる葉や枝を洗濯ばさみなどで、画面の外に動かしてとめる。

2.デジタルカメラの特徴

(1)撮った画像がすぐ見られる
フィルムと違って、デジタルカメラの画像はカメラの背面にある液晶画面ですぐチェックできる。現像ができてから失敗が分かってがっかりしたフィルム時代の悪夢はない。目で見た感じと、ファインダーを通して見た感じと、実際の写真は違っている場合が多い。シャッターを切ったらすぐ液晶画面をチェックする習慣をつけよう。

(2)何枚撮ってもただ
これもフィルム時代には考えられなかった利点だろう。集合人物の記念写真では、必ず目つぶりしている人がいる。大勢のときは、何度かシャッターを切っておくと、目つぶりの失敗を防ぐことができる。子供や動物の写真なども、同時期にたくさん撮っておくとよい表情が得られる。

(3)自分でプリントできる
自分でプリントする楽しみがある。現在は安価のプリンターが購入でき、若干の加工ができる優れたものもある。また、パソコンのソフトを使って、比較的容易に創作的な写真を楽しむことも可能である。

3.カメラと機材

(1)カメラの種類
デジタルカメラには、大きく分けて3種類のカメラがある。コンパクトデジタルカメラは、ビューファインダーがなくて、背面の液晶画面をファインダーにしているので、カメラの保持が不安定な欠点がある。更に問題なのは動体撮影が難しい。動く子供や野鳥の撮影は不可能に近い。然し記念写真用としては携帯に便利であり、花の撮影なども近づける特徴がある。創作的な写真には一眼レフを勧めるが、最近その中間的なズームレンズ一体型のカメラが進歩していて、軽いのに機能が充実しているので、検討の余地がある。

(2)機材について デジタルカメラはフィルム時代と違って、ISO感度が自由に、しかも非常に高く設定できるので、三脚を使わず手持ちで撮影できる。三脚は重いし、撮影アングルや位置の変更が面倒なので、特別の目的以外は使う必要はない。フィルターは原則として不要だが、PL フィルターは必要な時がある。(フィルムとは違いISOは1600~3200ぐらいが適当) フィルム時代のカメラを使っていた者には、目が覚めるような内容でした。デジタルとアナログの違いが良くわかりました。今後、別の角度からの「お山の教室」の講座をお願いしてさらなるレベルアップを目指したいと思いました。

講座の様子 講座の様子

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